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占いに関するあれこれ

真のメンテナンス

こんばんは。どこかの占い館でタロットをやっている茄子紺です。

 

日々お客さんを占い続けて、占って占って占いまくるだけでいいのか?

体も気力も占い道具も、定期的なメンテナンスは必要なのですが…

たまには「占われるお客さんの立場」になってみて自分の占いの進め方自体を見直すことも大事です。他の占い師さんに占ってもらう体験が定期的に必要。

 

なぜかと言うと…

ずーっと占い師だけでいると、徐々に徐々に「喋りすぎ」てしまうから。

 

悪気はなくても占い師にとって「喋る」と同じくらい必要なのは「聴く」ことです。

この「聴く」ももちろん、なんでもかんでも質問して確認してたら占いらしさが消失してしまうので本当に難しいのですが…

 

対面なら10分ごと、電話ならもっとシビアで1分ごとにお金が発生しています。

占い師ももっともっとシビアに「話す量」と「聴く量」を見極めないといけないのですが、これが「占い師」だけずーーーっとやっているとボヤけてきちゃうんですよ…

 

怖い!!

 

良かれと思って話した自分のエピソード。

親近感がわく反面、お客さんからすると「あんたの話は聞いてないし」となる。

 

わかりやすいようにと熱意を込めて少し長めに伝えたアドバイス

そのアドバイスを聞いて、お客さんだって感じたことを話したいはずなのに、占い師がずっと話していたら「はい。はい。そうなんですね。はい」しか言えず「いつになったら私のターンは…」と待たせる気持ちにさせちゃいます。

 

どんなに占いの結果が良かったとしても、お客さんが一度でも「私も話したいんだけどな」と感じさせてしまうと満足度は大幅に下がります。

 

もともと聞き上手、聞き出し上手なタイプの占い師は別としても…

コミュニケーションが得意でお喋り上手な占い師こそ、お客さんが「私も話したいのにな」と感じるシチュエーションを定期的に体験した方がいいです。

 

あ、同じ占い館の占い師さんや、占い師の友達同士でやっても意味ないですよ。

身銭を切って、占いにお金を支払う形で「占ってもらう」側を再体験しましょう。

 

お客さんの目線にあわせて占うなら、目線だけじゃなく同じ形式で対価を払うとこまで感じないと。

 

 

ライダー版の真価

こんにちは。時々どこかでタロット占いしている茄子紺です。

どれだけ沢山のタロットに出会っても、やっぱりライダー版に戻ってきてしまう、。

 

タロット占いの超ド級メジャーデッキ、ライダー版。

初めて見たときは「わっ。ダサ…」でした。心底申し訳ない。

なんだか絵が、妙に没個性的で面白みがなく感じたのですが…

 

タロットの整頓などを兼ねて、2ヶ月に1回ほどタロットカードを曼荼羅のように全て並べるとライダー版の凄まじさがよくわかります。

 

空の色、細かく書き込まれた植物や動物、人物の配置すべてに明確な法則と意味があって、まさに「絵を見ただけで意味がわかる」作りになっている…

 

すごい!!ライダー氏もすごいしパメラ氏もすごい!!

 

とはいえ、本当にタロットを手に取ったばかりのときは、何がなんだかよくわからず「怖いカード」「意味が良さそうなカード」くらいの違いしか見分けられず。

 

でも他のカードもいろいろ扱ったあとで、あらためてライダー版に戻るとわかりやすさ以上に緻密さに驚きます。

 

タロットは星の数…は言い過ぎとしても、本当にいろんな種類がありますね。

ライダー版に固執する必要はないけれど、一度触っておくと他のカードも読みやすくなるのは間違いないでしょう。

 

 

 

魅惑の道はイバラ道

占い業界に入って15年…時々どこかでタロット占いしている茄子紺です。

 

占い師になったとして、それがゴールではなく、ゴールのないマラソンの始まり。

なんとなく思いついてマラソンと表現しましたが、ほんとその通りですから…!

とても過酷で、一見そうは見えないけれど弱肉強食。

 

対面でも電話でも、占い会社で採用がもらえて仕事が始まると

特に「デビューした新人」の期間はかなりお客さんがきます。

その占い会社の常連さんは新人への興味で、受付スタッフさんがいる対面占いでもフリーの無指名の人を優先的にまわしてもらえる。

 

だからこの新人期間にできるだけ沢山、長時間のシフトを入れるべき!

 

…と思われがちですが。

 

いろんな占い師さんをみてきて、そして自分が実際に占い師をやってみて

「スタート飛ばさなくて良かった…」と心底ホッとしています。

 

新人のご祝儀的にいっぱいお客さんがきてくれて、対面でも無指名のお客さんを回してもらえて、それがベースになってしまうのは本当に怖いです。

お給料だってお客さんがどんどんきて回してもらえる新人時代は「こんなにもらえるの!?」というくらいの金額になりやすい。

 

でも、そこがピーク。

 

2ヶ月目に入ることには、また次の新人さんが入ってきて、そちらに人気は移動。

 

1日8時間待機していても、お客さんが入るのは半分、翌月は3分の1…

徐々に目減りしていくのを実感するつらさ。ひーーー!!!

 

新人としてデビューしたときに、できるだけ毎日長い時間シフトを入れるということは、イコール専業占い師になるということ。

その恐ろしさは人気が実力分に落ち着いたとき、ジワジワとやってきます…

 

水商売のホステスさんなら、時間給のところもありますから、自分を指名するお客さんがいなくても仕事はあるし、出勤した時間最低限のお給料もありますが。

 

占い師には無い…

ほとんど風俗嬢さんと同じです。

風俗嬢さんと違う点と言えば、雑費として引かれるものはほぼ無いくらい。

 

「最低保証」みたいな制度をやってるところもありますが、不利な条件を呑まされるのは、ほぼ確実。

 

占い師としてベテランの人が、移籍した先で「新人」扱いならば話はまったく別ですが、占い師になりたての超初心者マーク付きの「新人」ならば、デビュー直後の長時間待機&専業占い師体制は本当に危険です。

 

ハイリターンにはハイリスクが必ずついてきますよ…と。

 

同期デビューの人がどんどんお客さん入ってて、自分だけ出遅れた気になったとしてもどうか焦らずに。

人生も長いし、占い師としての道もまだまだ長い。

お客さんへのアドバイスに「焦らずにいきましょう!」と言えるのは、それを実践している占い師だけですからね。

タロット占いは…独学 or 講座

こんにちは。時々どこかでタロット占いしている茄子紺です。

 

タロット占いを習得するための勉強はどうやるべきか?

独学か講座か、の2択が一般的なので記事タイトルにしましたが、個人的な見解では講座より独学寄りをお勧めします。

 

なぜ講座を強く推さないのかというと、うーーん。

今既に講座に通ってる人が嫌な気持ちにならないように申し上げると、そもそも「どんな風にカードを読むか」を自分で作り上げるのがタロット占いの、占う側の醍醐味かなと思うので。

 

命術、特に四柱推命なんかだと講座の良さが一番発揮されますね。四柱推命のように、がっちりと占いの枠が決まっている命術は、逆に講座やどなたかから直接習わないと難しい部分が多いはず…。

 

タロットは、ジプシー占いと呼ばれていた(確か…)くらいなので、学術的に学ぶというよりも、経験や勘からいかに豊富なイメージを生み出せるか。

いろんな占い師さんのタロット占いを見て、「こんな感じ?」「こう読むのね」とふわふわ〜っとイメージを蓄積するのが大事かと思います。

 

とはいえ、ベースの知識もそれなりに必要。

ネットを見ればカードの「意味」らしきものは果てしなく乗ってますが、無料のものはあくまで無料です。

ちょっぴりは身銭を切ってテキストを手に入れましょう!ここ大事です!

 

そのテキストを探すところから、勘を磨く練習も始まってるような気がします。

大きい書店さんだと占い本コーナーが充実していて、中身もパラパラと見て確認できますのでぜひ。

 

一つの本を経典のように極めたいタイプの人もいれば、いろいろな本を読んでミックスした結果の個性を生み出す人もいるでしょう。

 

私はどちらもアリだと思いますし、どちらのタイプも素晴らしいタロット占い師さんを知っています。

 

タロット占い講座というと、意外にも高いところが多いですね。

でもお金をかけるより、占い習得で大切なのはやっぱり過程ですから…

遠回りに見えても、頼りなくみえても、自分で楽しみながら歩く道が一番確実かなと思います。

カタカタカタッターーーン!!

時々どこかでタロット占いしている茄子紺です。

 

タロット占いは定番中の定番。

タロットカードの扱い方に、性格というかタイプが別れますが…

 

電話占い系の人は丁寧でソフトに扱う印象。

占いの館など対面鑑定がメインの人は、ハードなお取り扱いの印象。

 

にしましても、まあ…

 

カードを摩擦音がするような扱い方は、少し苦手です。

なんで苦手なのかと思ったら、地獄のミサワに出てくるパソコンのキーボードをめっちゃ強く打って「ターン!」ってやるあの感じがするからだ!と気付きました。

 

タロットカードはハードな扱い方をするとボロボロになって(当たり前)、束にして置いたとき反りができます。「使い込んでる」というよりも「ボロボロ」っていう感じの様子になるので…なんだかな。

 

丁寧に扱って回数を重ねたカードは、新品の顔ではないけれどもフワッと古びていきますね。

 

どっちが良いも悪いもなく、完全に占い師の占い方の好みでしょう。

 

道具の使い方で、その人との相性はある程度わかるので参考までに。

占いの館的なところに入る人は「人間関係」が発生してきますのでね…!

占い師の名前は「2番目以下」

こんにちは。時々どこかでタロット占いしている茄子紺です。

占い師になるにあたって、まずいっっちばん大事なことはおそらく名前。

練りに練って意味と思い入れたっぷりの名前を占い師名にしないこと!

最高だと思える名前を占い師名にしない方がいいです。

 

個人でやったり、知り合いを占うくらいだったら特別な占い師名でも問題ないですが、どこか占いの館とか電話占い会社に所属するなら、最高の名前から2番目以下が鉄則です。

 

なぜかというと、占い師名は会社の所有になってしまうから。

その占い会社に入る時「ここで使う占い師名を、辞めた後も他で使いません」という誓約書というか契約条件というか…あります。

お客さんを持っていかせないようにするためですね。まあ…仕方ないけど。

 

一生この占い会社で決めたの!もう絶対!

と断言できるなら、思い入れたっぷりの占い師名でもいいと思いますが。

 

終身雇用の崩壊が当たり前の今、さらに労働環境や条件が曖昧な占い業界で「ずっと同じ会社に居続ける」ことができる人は、かなり稀。

そして占い業界は、ずっと働き続けられるほど優良な会社が少ないです。

 

常連のお客さんをつかむのが上手で、かつ、占い会社との距離感をとるのが上手な人はなが〜〜く同じ会社にいられると思います。

しかし占い師になる人は、この「距離感をとる」というのが苦手な人が多い。

占い会社に対して「頑張ります!」と低姿勢かつやる気アピールから入ると、後々苦労します…。

 

名前の所有権って言うと大袈裟だけど、自分でつけた占い師名が会社を辞めると使えなくなる…なんか千と千尋の神隠しの、契約シーンを彷彿とさせるような。

湯屋もまあまあブラックでしたからね!