nasukon memo

占いに関するあれこれ

魅惑の道はイバラ道

占い業界に入って15年…時々どこかでタロット占いしている茄子紺です。

 

占い師になったとして、それがゴールではなく、ゴールのないマラソンの始まり。

なんとなく思いついてマラソンと表現しましたが、ほんとその通りですから…!

とても過酷で、一見そうは見えないけれど弱肉強食。

 

対面でも電話でも、占い会社で採用がもらえて仕事が始まると

特に「デビューした新人」の期間はかなりお客さんがきます。

その占い会社の常連さんは新人への興味で、受付スタッフさんがいる対面占いでもフリーの無指名の人を優先的にまわしてもらえる。

 

だからこの新人期間にできるだけ沢山、長時間のシフトを入れるべき!

 

…と思われがちですが。

 

いろんな占い師さんをみてきて、そして自分が実際に占い師をやってみて

「スタート飛ばさなくて良かった…」と心底ホッとしています。

 

新人のご祝儀的にいっぱいお客さんがきてくれて、対面でも無指名のお客さんを回してもらえて、それがベースになってしまうのは本当に怖いです。

お給料だってお客さんがどんどんきて回してもらえる新人時代は「こんなにもらえるの!?」というくらいの金額になりやすい。

 

でも、そこがピーク。

 

2ヶ月目に入ることには、また次の新人さんが入ってきて、そちらに人気は移動。

 

1日8時間待機していても、お客さんが入るのは半分、翌月は3分の1…

徐々に目減りしていくのを実感するつらさ。ひーーー!!!

 

新人としてデビューしたときに、できるだけ毎日長い時間シフトを入れるということは、イコール専業占い師になるということ。

その恐ろしさは人気が実力分に落ち着いたとき、ジワジワとやってきます…

 

水商売のホステスさんなら、時間給のところもありますから、自分を指名するお客さんがいなくても仕事はあるし、出勤した時間最低限のお給料もありますが。

 

占い師には無い…

ほとんど風俗嬢さんと同じです。

風俗嬢さんと違う点と言えば、雑費として引かれるものはほぼ無いくらい。

 

「最低保証」みたいな制度をやってるところもありますが、不利な条件を呑まされるのは、ほぼ確実。

 

占い師としてベテランの人が、移籍した先で「新人」扱いならば話はまったく別ですが、占い師になりたての超初心者マーク付きの「新人」ならば、デビュー直後の長時間待機&専業占い師体制は本当に危険です。

 

ハイリターンにはハイリスクが必ずついてきますよ…と。

 

同期デビューの人がどんどんお客さん入ってて、自分だけ出遅れた気になったとしてもどうか焦らずに。

人生も長いし、占い師としての道もまだまだ長い。

お客さんへのアドバイスに「焦らずにいきましょう!」と言えるのは、それを実践している占い師だけですからね。